グリッドトレードで複利運用は可能か?

あのFX会社が盛んに「複利!複利!」と勧誘…果たして真相は!?

 

グリッドトレードの複利運用でまず考えられる方法としては、

  • ロットを増やす
  • 新規注文幅を狭くする

がまず思い浮かびます。また

  • 他の通貨ペアでのグリッドトレードを追加する

これも複利運用と考えても良いでしょう。

 

かのアインシュタインも「数学における最も偉大な発見は複利である」と言ったように、確かに複利の爆発力は凄まじく、仮に利回り年20%で運用したとすると100万円が10年後には600万を超え、20年後には4,000万近くにもなります。

 

グリッドトレードで年20%の利益は十分可能な金額ですので、グリッドトレードのシステムを提供するFX会社もこぞって「複利!複利!」と言って勧誘してきます。

 

でもちょっと待ってください。はたしてそんなに上手くいくでしょうか?
実際は口でいうほどコンスタントに複利で利益を伸ばせるわけではありません。

 

まず考えなければならないのが含み損です。グリッドトレードでは含み損は頻繁に増減します。

 

仮に1,000万円の資金で、1取引1万通貨でグリッドトレードを始めたとして、2年目にはFX口座残高が1,200万円になりました、しかし同時に含み損も現在400万円になりました。この状態で1取引1,2万通貨に増やすことが出来るかと言えばちょっと勇気がいりますよね?

 

もしかしたら今後さらに含み損が増えていくことだって十分考えられます。

 

さらにもし複利運用が上手くいったとしても注意しなくてはならないことがあります。それはFX口座には入れずに手元に残しておくお金です。

 

「グリッドトレードは必ず余剰金で行うこと」の項で、理想は「いまお金が必要になっても手をつけなくても良いお金の半分」で始めることだとご説明させていただきました。

 

これは手元にも余剰金が残っていれば、予想外の大暴落や急騰で、証拠金不足になった時に、そのお金を一時的にFX口座に入れて窮地を凌ぐことが出来るからです。

 

では仮に手元に余剰金が200万円あり、FX口座に100万円入金し、手元にも100万円残したとします。FX口座の方は順調に複利運用が成功し1,000万になりました。しかしそこで思いもよらない金融ショックが起こりFX口座の証拠金がいよいよ危なくなってきたら!?

 

ここで、もともと手元に残しておいた100万円で窮地を凌ぐことが出来るでしょうか?
一時的には何とかなるでしょうが、更に相場が荒れたらどうなるか分かりません。

 

こういった事態を回避するためには、FX口座の残高と手元に残しておく余剰金のバランスを考え、様子を見ながらFX口座からお金を引き出しておくことも大切になってきます。

 

以上のことから、多かれ少なかれ絶えず含み損を抱えることが前提のグリッドトレードでの複利運用はなかなか理想通りにはいかないことが解ります。

 

グリッドトレードで複利運用をするなら「資産が何%増えたから、ロットも同じ%増やす」というような規則的な判断ではなく、様子を見ながら臨機応変に対応することが大切になってきます。